KanonSS
設定……
久瀬は天野美汐と付き合っています……理由は天野が拾った狐の少年と久瀬が似ているからです
んでもって、美汐と呼んでます……久瀬は武という名前です
佐祐理さんのこと大好きだけど、諦めて、他の恋へと走りました
ただ、少し一途です……純朴って所かな?
祐一は7人の女性に慕われてます……北川も2人の女性に慕われてます
久瀬は祐一と同じ学年です……留年したわけじゃないのであしからず
あゆ、真琴、栞は高校1年です……天野は2年生
佐祐理さんと舞は大学1年生で秋子さん以外の残りは3年です
北川の慕われている女の子はオリジナルキャラを使用しますのであしからず
『久瀬君の平日』
朝、学校行く時に、美汐から受け取るお弁当……毎回違う内容が入っていて
僕の至福の一時なのだが……本当なら……だが
僕のところに毎回来る二人の友達
色々あったけど、僕にとっては人間的に成長したと思う
でも……僕が巻き込まれるのは甚だいかんともしがたい事態だと思う
「で、毎回の如く此処に逃げてきたのかい?」
「頼む、久瀬……お前しか頼れないんだ」
そう言って、頭を下げる相沢祐一……7人の美女に追われている、この学校1の幸せ者だろう人物
そして……
「頼む……俺もまだ死にたくないんだ……」
美少女2人をナンパに成功したが、これまた運悪く気に入られて押しかけ女房状態の北川潤
「とりあえず誰か来ても居ないって言ってくれ」
「はぁ~」
「頼んだぞ」
僕が居るのは生徒会室だ……
とりあえず会長席に座って、雑務をこなしながら御飯を食べる
ふむ、今日は和風だ……しかし、美汐に感謝だな
質素でありながら、僕の健康まで気を使ってくれてるなんて
確か、祐一はそんな僕に対して彼女が告白できるように段取りまで組んだらしい
全く人のことに関しては鋭いのにこういうのにかけては駄目なんだ……
不思議なやつだよ……
で、2人とも机の下や棚の影に隠れている
ドンドンとドアを叩く音がして中に人が入ってくる
過去憧れていた倉田さんも居る……でも、彼女は憧れだ
今では過去だ……それに……
「武、お待たせしました」
「美汐、今日もお弁当ありがとう」
「いえ、お役に立てて何よりです」
「毎日助かるよ」
「とりあえず、北川くんどこ~~~!!?」
「潤~~~!!」
潤を探している二人……姉妹で東雲詩音と東雲ゆうひ
「祐一どこ~~」
「祐一さんはどこですか?」
と、少し中を見ている……中に入ってこないのはマナーとしてと
秘密があるから、入らないでくれと頼んだ結果だ
だから、この2人が逃げ場として選ぶのだが……
「あの、2人なら一度ここに顔を出して、すぐに出て行きましたが……
確かナンパがどうとか言ってましたよ」
俺は優しくも言う
こういうと大概は……
「ナンパ~~~!!」
「ゆ、祐一、私をナンパしてくれるんだね?」
美坂香里さんが驚いて、水瀬名雪さんがなにやら妄想へと突入したようだ
僕はそれを見て、笑うと……
「急がないと、あの2人は手が早いですからね」
「そ、そうですね……」
「急ぎましょう」
「あはは~後でお仕置きですね~」
「そうだよ……僕たちが居るのに~~~!!」
「そ、そうよ、真琴だって居るんだから~~~!!」
「潤には確りと私たちのいい所を味わってもらわないと」
「そうね……絶対に分からせてやる~~行こう詩音」
「ええ」
そう言って、どたどたと走っていく音が聞こえて、ドアは綺麗にパタンとしまった
生徒会室には祐一と潤、美汐と僕だけとなった
最近、お昼はこういう光景になりつつある……でも、お昼休みに誰がナンパしに行くのだろう
あの冷静な美坂香里さんもああだから、多分抜けてるんだろうなぁ……頭から
「久瀬~~助かったけど、ナンパは止めてくれ……」
「そうだぞ……後のフォローが」
「そうは言うけど、僕も忙しいんだ……なぁ、美汐」
「そうですよ、相沢さん、北川さん」
「大体天野もフォローしてくれても」
「お断りします……私は明日のメニューを考えるので手一杯ですから」
美汐は嬉しいことを言ってくれる……
誰も居なかったら抱き寄せているだろう……しかし、2人とも大変だな
東雲ゆうひ、東雲詩音の2人は徒手空拳の武術のお嬢様
潤はこの2人を相手にしているのだ
そして、祐一は……水瀬名雪、水瀬あゆ、水瀬真琴の水瀬3姉妹に……
倉田佐祐理、川澄舞、美坂香里、美坂栞の計7人に襲われている状況だ
北川が何でナンパで彼女たちを言葉巧みに落としたかは知らないが……
声をかけて馬があって、カラオケ行って、その後起きたら2人が居たとのことらしい
まぁ、その時赤面していたから、多分部屋で裸とつくのだろうが……
「武、終わったみたいですね」
「ああ……美汐にも手伝ってもらって、ありがとう」
「いいんですよ、楽しいですから」
「そうか? まぁ、それならいいのだが」
「武と一緒に居られる時間がいいんですよ♪」
「はうっ」
直球ど真ん中でしたね……なんとも恥ずかしいセリフを
しかも言った本人までダメージあるし……照れて真っ赤になっている美汐
可愛いと思い、抱きしめる
「美汐」
「武」
重なった唇から美汐の温かさが……
カシャカシャ……
ん!!!!しまった!!!!!!!!!
「祐一、潤!!」
「北川撤収だ!!」
「おうよ、祐の字」
美汐は真っ赤になって固まっている
このまま放って置くのは僕にとって出来ない行為だ
仕方なく、しばし待って、僕は祐一や潤の居るクラスへと向かう
巧みに同じクラスなのだが……
「2人とも~なんでそんなに僕や美汐の写真をとるのかなぁ?」
「まぁ、気にするな……後でメリットがあるんだよ
お前らにも」
「そうそう」
2人は自分たちの席で座って、写真を束ねている
今まで撮ったものだ……その中には自分たちを追ってくる女性陣もある
「しかし、何でこんなに撮ったんだ?」
「あ~、まぁ、面白いから」
「そうだな……それに、お前らってからかうと面白い反応が返ってくるし」
素直はいいことだ……もう、こいつら助ける気が起こらない
携帯に手を伸ばして、ボタンを幾つか押す
後は繋げるだけだ……
「あの、久瀬、何で携帯を?」
「そ、そうだぞ」
「もしもし、相沢、北川の両名を教室で確保しましたから……
え? 捕まえててって難しいですよ」
『分かったわ~~~!!』
外の喧騒が伝わる
携帯って便利だな……まぁ、ほとんどこれは美汐と夜中に連絡するためのものだが
美汐はたまに電話をかけてきて、僕と話す
授業で分からないことを僕が教えてる時もあるのだ
「北川、逃げる準備だ!!」
「おう……死ぬかもしれないしな」
「今度は何をしたんだよ?」
「いや、写真をちょっと……」
「まぁ、そのうち分かる事だから……」
「??」
そして、小さな声でやり取りが行われている……こそこそとどういうことなんだ?
今のところ分からないし……
そのうち分かるという言葉を信じてやるしかないだろう
一応友達として、信頼は置いている
確か反生徒会のメンバーを抑えたのは相沢だ
そして、俺の行動に問題があったことを反省していると言って助けてくれたのは潤だ
その時、こいつらは僕と友達という繋がりが出来た……
いい奴なのだが、如何せん変なところがある……ま、それでも魅力がわかる人には分かるみたいだが……
と、どたどたと喧騒が近づいてきている
チャイムといい勝負かもしれないな……ま、チャイムが鳴ったら大人しくなるからなぁ
水瀬名雪さんも寝てしまうし……妹さんたちは教室へと帰る
美坂さんも授業は真面目だし、妹さんは授業出ないとって言ってるし
倉田さんと川澄さんは大学生で時間は大丈夫なのだそうだが、移動もあるので戻るだろう
ま、大丈夫だな……
そして、僕の予想通りの結果となるのだった
放課後……またもや来てる二人
「あのさぁ、何で2人ともここに来るんだ?」
「あいつらに貞操を奪われないために……」
「婚約させられないために」
「は~~~」
大きくため息をつくと、そのまま僕は考えている
多分この2人に何を言っても無駄だろう……でも、何か楽しそうだ
「まぁ、しばらくしたら新聞部が来てくれるだろうし……
久瀬にもプラスになるからな……」
「そうそう……楽しみにしていてくれ」
ニヤリと笑っているあたり怪しいのだが……
美汐も来ているので、弱みを見せる気はないのだが……
「他の皆さんは外へといかれたようですね」
美汐が窓から見て、言葉を発した
凛とした声で……祐一と北川の目が泳いでる
何かしたのかな?
「相沢さん、北川さん、金銭面でお困りなのは分かりますが……
写真を売るのはどうかと思います……こういうのとかは……売るのは特に」
美汐が出した写真を見て、僕は赤面だった
写真には僕と美汐が抱き合っているシーンとキスシーンが写っている
何故にって思う前にこれは、この2人しかありえないな
「祐一~潤~~!!」
「ちょっと待て、落ち着け……だから、ばれたらお金いるだろうと思って」
「そ、そうだぞ……だから、売上の4割はそっちに行くんだって」
「本当か?」
「生徒会の費用のC計画のお金」
「あ!?」
「うっ!!」
「気づいてないとでも思ったのか?」
「分かったよ……で、その分を一部だしてくれるんだね」
C計画とは、たんなる私的のお金にしているのだ
まぁ、学校のお金を勝手に使っているのだが……経理に気づかれずに使うためにCというものを使っている
しかも、それは極秘だから、僕くらいしか知らないと思ったのに
「棚に隠してたの見つけてな……俺はお前の行動が悪いと思ってないからな」
ん?何でだ?
「どうしてって顔してるけど、俺も相沢と同じだ……
好きな彼女のために何かしたい、してあげたいってときに先立つものがいるのは分かるから」
「そうだぜ」
2人は俺を笑顔で言い切り、逃してくれるみたいだ
まぁ、それでも写真を使って、多少お金を作っていくという話らしい
美汐は真っ赤なまま俯いてる
知らない事実だったんだろうな
「とりあえず、勝手に撮っていたことは謝る、すまん」
「すまん」
「もう、いいですよ……確かに後ろ指さされる関係ではないですから」
「そうだな……それに、2人は先を前を見ていたんだ……友達としては嬉しいかぎりだよ」
「ありがとう」
「サンキュ」
「でも、やはり私たちの写真を使ったことは許せませんね」
「いや、それはその……」
美汐の視線にたじたじな2人
僕はそっと美汐の肩に手を置くと……
「あまり派手なことしたら、絶対に匿わないからな」
「わ、分かりました~」
「ありがとうございます~」
そう言ってしばし生徒会室でのんびりした後に4人で帰るのだった
男同士で馬鹿をするのも悪くないと思い始めた
ただ、間違った方向に向かわなければ
刺し当たって、今日は水瀬家と北川家からは叫び声が聞こえるかもしれないと言う事だ
「またな~」
「送り狼になるなよ~」
2人と分かれて、美汐と歩く
美汐は……高校生じゃないみたいに大人っぽい
容姿とかではなく、その心が……祐一曰く「おばさんくさい」なんだが
僕はこういうのんびりした空気は嫌いではない
「明日も大変かな」
「そうですね……武、ありがとう」
「ああ……じゃあ、美汐、明日に」
「はい」
彼女と手を振って別れると、僕は嬉しい思いをして家へと帰るのだった
家で刃家庭教師に教えてもらっている
先生の言葉を聞いているのだが点数の悪いのだけ入っている
効果があるので、親が個人的に頼んだのだ
その日は数学を教えてもらうのだった……
そして、枕のしたに美汐の写真をおいて寝る
そんな毎日だ
あとがき
久瀬主人公初だよ
シオン「性格変わってるような」
まぁ、間違いは誰にでもあるから
ゆうひ「しかし、これも結構微妙だよ」
まぁね~外に出ないと駄目だし
シオン「ま、次回ね」
ゆうひ「多分」
そういえば、一つ聞いたのだけど……久瀬の設定ってないって
シオン「ないんじゃないの?」
だよな
ゆうひ「ま、所詮脇役だから」
いや、そんな言い方したら自分が主人公にした意味が……(涙
シオン「まぁ、がんばりなさいな」
うん
ゆうひ「で、これって続編書けるの?」
一応、書けない事ないけど、次は土曜とか休みの日とかに……
シオン「なるほどね~」
後は誕生日、クリスマス、紅葉に、正月に、お盆に、桜の季節って所かな
ゆうひ「ネタあるじゃん」
書けない事はないんだよ~でも、書けないんだよ~
シオン「意味わからないし……」
ゆうひ「とりあえず、でわまた~」
ほなね~